聴けばマイナス3℃。冷んやり系90年代R&B。(Toru Mitani)

とにかく暑いです。以前、クールダウンできるコスメを紹介しましたが、本日は音楽で。王道の90sR&Bのトラックから、スッと汗がひくような感覚になるアーバンな女性ボーカルの楽曲を抜粋。この4曲が入ったプレイリストで、ひとまず猛暑から脱却です。

IMG_0338-420-420.jpg

シックだけど変則的なビートが刻まれ、さらに全編に渡って聞こえてくるスズムシ(?)の声。イントロからグッと涼しくなるアリーアの名作です! 何度聴いたか分からないほどに聴いてますが、猛暑をなだめるという発見をして3日前からリピート。この楽曲は1996年発売、後に2000年代の不安定な変則系トラックを製造しまくるティンバランドによるプロデュースです。アリーアの、禁欲的だけどセクシーな歌声と、ジワジワと攻め込むような音とのレイヤードがたまりません。このベースとドラムのバランス、ボーカルが多重していく展開。最高です。

マイケル・ジャクソンの「Human Nature」をサンプリングした、SWVのこれまた名曲が涼しい。優しく寄り添ってくるようなマイケルのボーカルを背景に、3人のコーラスが“清潔に”絡み合う黄金バランスです。ミッドテンポもちょうどいい。プロデュースはテディ・ライリー。いつの間にかリピートしてしまう中毒性のある楽曲が多い彼ですが、この曲もまさしく。オリジナルより、断然このリミックスがおすすめです。

3曲目は、TLC。1000回聴いても飽きない傑作「CrazySexyCool」より抜粋するのは、この楽曲です。タイトルとしては「Waterfalls」なのですが、体感温度的にこの曲の方がクールダウンさが断然強い。リードボーカル、T・ボズの乾いた声を保湿していくかのような、モイスチャーなゆるいトラックが気持ちいいのです。ちなみに、このエターナルな楽曲を作ったのはベイビーフェイス。

そんなTLCのアルバムから明らかにインスパイアされて誕生した(と思われる)、安室奈美恵のアルバム「Sweet 19 Blues」から選んだのがこちら。久しぶりに引っ張り出してiPhoneに入れましたが、今聴いても衝撃的にかっこいいです。どことなくシノワな印象のマリンバのような音のループに、レイジーな低音ラップがのっかり、サビではハリのある高音に移り変わるという神がかった構成。湘南デート、もしくはLAのドライブを想起させるリリックを含め、聴き込むほどにクールダウンできます。プロデュースは、小室哲哉。メインストリームな存在の彼女に、濃度の高いブラックミュージックを提供するって、今考えても本当にすごいです。

この楽曲はiTunes Storeで購入可。ほかはApple Musicなどでも手軽に聴くことができます。まだまだ続きそうな猛暑。音楽の力も借りて、乗り切っていきたいものです。

https://www.vogue.co.jp/fashion/editors_picks/2017-07-24/toru-mitani/page/4
nice!(3) 

nice! 3