ラーメンの海外進出が遅れた理由とは?


伸びきったインスタントラーメン

海外にいるあいだは日本食は恋しくならなかった、と前回の記事に書いたけれど、もちろん例外はある。ときおり無性に食べたくなった日本食がふたつだけあった。そうめんとラーメンだ。
メキシコでは一時期、猛暑に体が参って何も喉を通らなくなった。そのとき唯一、食べられると思い、狂おしいまでに欲したのがそうめんだ。50℃以上になる道路の上を自転車で走りながら、陽炎の向こうに流しそうめん屋の幻影を見るほどだった。
ラーメンは旅のゴールの象徴のようなものだった。無事帰国したら広島の「陽気」のラーメンを食べるというのを夢見て走っていた(旅に出る前は広島でサラリーマンをしていて、その店に通っていたのだ)。ラーメンの中毒性から来る渇望は、海外を7年まわって現地の食に慣れ親しんでも完全には消えなかった、ということかもしれない。
いまでは日本のラーメンが海外でも広まってきたが、それもここ数年のことだと思う。和食はずいぶん前から欧米で認知されていたのに、ラーメンはどうしてこんなに時間がかかったんだろう。考えてみるとちょっと不思議な気もする。水質が違うから同じ味を出せないといったような問題もあるみたいだが、それとは別に、各国をまわりながら僕なりに感じたことがあった。

アメリカの田舎でのことだ。
アメリカ人の自転車旅行者と仲良くなり、一緒に走ることになった。
ある日、彼はキャンプの夜にインスタントラーメンをつくると、火をとめてからしばらく放置した。
「なぜ食べないんだ?」と聞くと、「熱いからだ」と言う。
彼は20分くらい経ってようやく食べ始めた。麺がスープを全部吸って、汁なしそばのようになっていた。※晩秋で~をトル
彼らはたいてい冗談みたいに猫舌だ。ラーメンやうどんや鍋料理など、火傷しそうなほど熱い汁に浸かった何かを食べる習慣がないから、舌が慣れていないんじゃないだろうか。西洋のスープ皿が和食の吸い物のお椀、あるいはラーメンやうどんの丼なんかと比べてずっと浅いのは、熱いものを熱いまま口にすることに頓着していないことの表れ、というふうに見えなくもない。
アメリカのクラムチャウダーはどの店でもそれなりに美味という、アメリカでは珍しい料理だが、どの店も見事にぬるかった。もう少し熱くしてくれたらずっとおいしくなるのになあ、と毎回のように思ったものだ。かつてあったマクドナルドのコーヒー火傷訴訟のように、訴えられたらかなわないという店側の考えもあるのかもしれない。
この猫舌にくわえ、ラーメンが欧米になかなか浸透しなかった理由として思いあたるものがもうひとつある。

沈黙のラーメン

ベルギーの友人家族の家に居候していたときのことだ。
ある日、スーパーでインスタントラーメンを買って帰り、家のキッチンでつくらせてもらった。すると家族5人全員が僕のまわりに集まり、珍しそうにのぞき込むのだ。
いまやインスタントラーメンは世界中にある。アフリカの田舎の小さな商店でも売られている。そのわりには「食べたことがない」あるいは「食べない」という人が欧米には多い。ベルギーの友人家族も例外ではなく、みんな食べたことがないという。

ラーメンが完成し、テーブルにのせると、5人の視線が一斉に注がれた。やりづらいなと思いつつ、麺をすすると、彼らの表情が変わった。ほんの一瞬だが眉をひそめ、顔を曇らせたのだ。場の空気がどんより重くなった。
麺をすする音がNGだということに、僕もすぐに気付き、音を立てないように食べようとしたがダメだった。どれだけ慎重にやっても麺を吸い上げるときは必ずズルズルと鳴ってしまうのだ。
音を立てたら失格といったゲームにでも挑むように細心の注意を払えばできないこともないだろうが、それだと肝心のラーメンが旨くもなんともない。
ここに来て僕は初めて、麺類、それもスープやつゆなど、液体につかった麺類を音も立てずにおいしく食べるのは至難の業なのだと知った。蕎麦は音を立てて食うのが粋なんて言うけれど、粋でもなんでもなく、おいしく食べようと思ったらどうやったって音は鳴るのだ。
"ズルズル音"に対するみんなの困惑した顔に耐えられなくなり、友人に「食べてみなよ」と勧めた。友人はやはり"音を立てると失格ゲーム"に挑むようにそろりそろりと静かに食べるのである。
「それじゃ旨くないだろ。いいから音を立てて食べてみなよ。これはそういう料理なんだ。日本では音を立てるのがマナーと言われているぐらいなんだよ」
僕はなかばむきになってそう説明するのだが、友人も頑なに音を立てないぎりぎりのスピードで食べるのだ。何もそこまで、と思わせる一途さだった。
その様子を見ていると、あるいはマナーだけの話じゃないのかもしれないな、と思った。勢いよく吸い上げて食べる料理自体が欧米にはそもそもないから、やろうと思ってもできないんじゃないだろうか。スパゲティをフォークに巻き付けて食べるのも、音を鳴らさないという理由以外に、吸うのが大変だからでは......?
いずれにしても、熱いものをズルズル吸い上げるということに精神的にも身体的にも苦痛が伴うのなら、ラーメンを心から旨いと思えるまでにはやっぱりそれなりに時間がかかるだろうなあ。

https://dancyu.jp/read/2020_00003321.html


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エロい大人コスプレ

♥商品概要♥
【品番】 w126
【サイズ】フリー /XL
F:着丈:61cm(伸縮性あり) バスト:56〜94cm ウエスト:76〜96cm 体重:40〜60kg
XL:着丈:63cm(伸縮性あり) バスト:65〜100cm ウエスト:65〜100cm 体重:55〜65kg
【カラー】ブラック/ホワイト
【素材】ポリエステル100%
【生産国】中国

◯ 商品内容 
〓セクシーランジェリー セクシーパジャマ セクシーベビードール
〓レース ブレスレット 2点
〓髪飾り ヘア飾り カチューシャ

♡とても可愛いコスプレ衣装、メイド服です。伸縮性があり、大きいサイズも対応できるコスプレ衣 装です。ブラージャーのバックはホック付きで三段階長さ調節できます。上質素材で着心地のよいメイド服、小悪魔です。オープンクロッチの穴あき下着です。

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ラーメンの海外進出が遅れた理由とは?


伸びきったインスタントラーメン

海外にいるあいだは日本食は恋しくならなかった、と前回の記事に書いたけれど、もちろん例外はある。ときおり無性に食べたくなった日本食がふたつだけあった。そうめんとラーメンだ。
メキシコでは一時期、猛暑に体が参って何も喉を通らなくなった。そのとき唯一、食べられると思い、狂おしいまでに欲したのがそうめんだ。50℃以上になる道路の上を自転車で走りながら、陽炎の向こうに流しそうめん屋の幻影を見るほどだった。
ラーメンは旅のゴールの象徴のようなものだった。無事帰国したら広島の「陽気」のラーメンを食べるというのを夢見て走っていた(旅に出る前は広島でサラリーマンをしていて、その店に通っていたのだ)。ラーメンの中毒性から来る渇望は、海外を7年まわって現地の食に慣れ親しんでも完全には消えなかった、ということかもしれない。
いまでは日本のラーメンが海外でも広まってきたが、それもここ数年のことだと思う。和食はずいぶん前から欧米で認知されていたのに、ラーメンはどうしてこんなに時間がかかったんだろう。考えてみるとちょっと不思議な気もする。水質が違うから同じ味を出せないといったような問題もあるみたいだが、それとは別に、各国をまわりながら僕なりに感じたことがあった。

アメリカの田舎でのことだ。
アメリカ人の自転車旅行者と仲良くなり、一緒に走ることになった。
ある日、彼はキャンプの夜にインスタントラーメンをつくると、火をとめてからしばらく放置した。
「なぜ食べないんだ?」と聞くと、「熱いからだ」と言う。
彼は20分くらい経ってようやく食べ始めた。麺がスープを全部吸って、汁なしそばのようになっていた。※晩秋で~をトル
彼らはたいてい冗談みたいに猫舌だ。ラーメンやうどんや鍋料理など、火傷しそうなほど熱い汁に浸かった何かを食べる習慣がないから、舌が慣れていないんじゃないだろうか。西洋のスープ皿が和食の吸い物のお椀、あるいはラーメンやうどんの丼なんかと比べてずっと浅いのは、熱いものを熱いまま口にすることに頓着していないことの表れ、というふうに見えなくもない。
アメリカのクラムチャウダーはどの店でもそれなりに美味という、アメリカでは珍しい料理だが、どの店も見事にぬるかった。もう少し熱くしてくれたらずっとおいしくなるのになあ、と毎回のように思ったものだ。かつてあったマクドナルドのコーヒー火傷訴訟のように、訴えられたらかなわないという店側の考えもあるのかもしれない。
この猫舌にくわえ、ラーメンが欧米になかなか浸透しなかった理由として思いあたるものがもうひとつある。

沈黙のラーメン

ベルギーの友人家族の家に居候していたときのことだ。
ある日、スーパーでインスタントラーメンを買って帰り、家のキッチンでつくらせてもらった。すると家族5人全員が僕のまわりに集まり、珍しそうにのぞき込むのだ。
いまやインスタントラーメンは世界中にある。アフリカの田舎の小さな商店でも売られている。そのわりには「食べたことがない」あるいは「食べない」という人が欧米には多い。ベルギーの友人家族も例外ではなく、みんな食べたことがないという。

ラーメンが完成し、テーブルにのせると、5人の視線が一斉に注がれた。やりづらいなと思いつつ、麺をすすると、彼らの表情が変わった。ほんの一瞬だが眉をひそめ、顔を曇らせたのだ。場の空気がどんより重くなった。
麺をすする音がNGだということに、僕もすぐに気付き、音を立てないように食べようとしたがダメだった。どれだけ慎重にやっても麺を吸い上げるときは必ずズルズルと鳴ってしまうのだ。
音を立てたら失格といったゲームにでも挑むように細心の注意を払えばできないこともないだろうが、それだと肝心のラーメンが旨くもなんともない。
ここに来て僕は初めて、麺類、それもスープやつゆなど、液体につかった麺類を音も立てずにおいしく食べるのは至難の業なのだと知った。蕎麦は音を立てて食うのが粋なんて言うけれど、粋でもなんでもなく、おいしく食べようと思ったらどうやったって音は鳴るのだ。
"ズルズル音"に対するみんなの困惑した顔に耐えられなくなり、友人に「食べてみなよ」と勧めた。友人はやはり"音を立てると失格ゲーム"に挑むようにそろりそろりと静かに食べるのである。
「それじゃ旨くないだろ。いいから音を立てて食べてみなよ。これはそういう料理なんだ。日本では音を立てるのがマナーと言われているぐらいなんだよ」
僕はなかばむきになってそう説明するのだが、友人も頑なに音を立てないぎりぎりのスピードで食べるのだ。何もそこまで、と思わせる一途さだった。
その様子を見ていると、あるいはマナーだけの話じゃないのかもしれないな、と思った。勢いよく吸い上げて食べる料理自体が欧米にはそもそもないから、やろうと思ってもできないんじゃないだろうか。スパゲティをフォークに巻き付けて食べるのも、音を鳴らさないという理由以外に、吸うのが大変だからでは......?
いずれにしても、熱いものをズルズル吸い上げるということに精神的にも身体的にも苦痛が伴うのなら、ラーメンを心から旨いと思えるまでにはやっぱりそれなりに時間がかかるだろうなあ。

https://dancyu.jp/read/2020_00003321.html


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エロい大人コスプレ

♥商品概要♥
【品番】 w126
【サイズ】フリー /XL
F:着丈:61cm(伸縮性あり) バスト:56〜94cm ウエスト:76〜96cm 体重:40〜60kg
XL:着丈:63cm(伸縮性あり) バスト:65〜100cm ウエスト:65〜100cm 体重:55〜65kg
【カラー】ブラック/ホワイト
【素材】ポリエステル100%
【生産国】中国

◯ 商品内容 
〓セクシーランジェリー セクシーパジャマ セクシーベビードール
〓レース ブレスレット 2点
〓髪飾り ヘア飾り カチューシャ

♡とても可愛いコスプレ衣装、メイド服です。伸縮性があり、大きいサイズも対応できるコスプレ衣 装です。ブラージャーのバックはホック付きで三段階長さ調節できます。上質素材で着心地のよいメイド服、小悪魔です。オープンクロッチの穴あき下着です。

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ドゥーブルメゾンの和洋折衷ゆかた、扇子が舞うチェック柄や箔加工の糸巻雲モチーフ

ドゥーブルメゾン(DOUBLE MAISON)から2020年新作ゆかたが登場。2020年7月2日(木)から8月16日(日)までドゥーブルメゾン神楽坂のゆかた展「神楽坂と、ゆかたと」で、7月7日(火)から7月21日(火)まで渋谷パルコの期間限定ショップで発売する。

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ドゥーブルメゾン2020年の新作ゆかたは、アニマルモチーフや花模様、和柄をアレンジした和洋折衷デザインなど、個性豊かなラインナップ。コーディネートが楽しくなる帯や下駄、帯留など、和小物も充実し、彩り豊かな和服が揃っている。

蛸をモチーフにした「ギヤマン徳利・若葉」は、悠々と泳ぐ大きな蛸と、ぎゅっとしがみつく子蛸を描いた可愛らしいデザイン。水の冷たさを感じさせる波模様を下地にあしらい、夏らしく仕上げた。

江戸時代鶏の鳴き声が“トーテンコー”と聞こえたことから生まれた「トーテンコー・墨」。仲良さげに寄り添う2羽の鶏にフォーカスし、鮮やかに昇る太陽をのせて、気持ちのいい朝の1コマを表現した。

https://www.fashion-press.net/news/62170

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